イタリア料理修行

ヴェネト 養蜂家をたずねて

Teresaの親戚に、蜂蜜を作ってる人がいるというので
お天気のいい午後に訪ねました。

ちょっと見学するぐらいかと思っていたら
本格的に防護服を着せてもらうことになり、いざ巣箱へ。
内心は「怖いわ~、えらいことになったナ」でした・笑

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趣味で養蜂をされていますが、
熱心に蜂の巣を見せて教えてくださいます。
その間にも、頭の周りにブンブン蜂が寄ってくるので、冷や冷や・・・
蜂が大人しくなるように、煙をシュッシュッと吹きかけます。

そのうち、慣れて観察するのがおもしろくなってきました。
実際に間近で見たのは初めてだったので
蜂の生態を知って、驚きました。
私が熱心に見て色々聞くので、養蜂家さんも嬉しかったそうです。
良い体験をさせてもらいました♪

見学が終わり、タンポポ、アカシア、フユボダイジュ、
百花のティスティングをしました。
それぞれに香りや味が異なって蜂蜜も興味深いです。

蜜蝋を使って、自家製保湿クリームも作っておられます。
おばあさまに、作り方をしっかり聞いてきましたよ
お孫さんは、「私は毎朝ホットミルクやカッフェに蜂蜜を溶かして
飲むのが大好き!」だそうです。

私達が持って行ったパイナップルタルトやお茶をいただきながら
色々な話をしました。
穏やかでとっても素敵なご家族でした

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この日、Teresaに教えてもらった料理。
ラディッキオとサルシッチャのオリーブパスタやトマトクリームのスパゲティ、
パイナップルのタルト。
どれも簡単で美味しかった
ラディッキオ・タルディーボのサラダは、
ベネトで食べるのが最高です!
これは毎日食べたいって、お願いしてます

ヴェネト☆プロセッコ

ミラノからベネト州ヴェネツィアモリアーノへ。
友人のTeresa宅でお世話になります。
 
彼女とは、よくスカイプで連絡を取っています。
イタリアに着いてからも毎日のようにかかってきて、
「ベネトでのプログラムは、ばっちり組んだわよ!
沢山動くから、ミラノでは休んでおいてね」とのこと。
私が行くのを楽しみにしてくれているようでした。
 
ある日は、栗祭りに出掛け、
その後、プロセッコの村へ。
プロセッコ街道は、
くねくね曲がり道を車でどんどん登っていきます。

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     途中、いくつかのワイナリーを通り過ぎました。
遅い時間になってるので、
「他でも販売してるしティスティングも出来るみたいよ」
と促してみたのですが、彼女は首を縦に振りません。
彼女の目的のワイナリーはただひとつ。
道に迷いながら、何人かに尋ねて、ようやく到着しました。

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 そこは、ヴァルドッビアデーネの近く、特に日当たりが良くて
標高が高い急斜面の丘陵地エリアのワイナリーで、
ハイクオリティなプロセッコを作っていました。
 
プロセッコとは、ベネト州のぶどう品種で、白の発砲ワイン。
ベネトにいると、前菜の時からよく登場します。

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見晴らしは最高です。
でも歩くだけでも大変な急斜面。機械は通らないから
手摘みのようですが、とても骨が折れる作業だなぁと思いました。
 
ティスティングルームでは、3種飲み比べましたが
香りが良くてフルーティ、ほどよいコクがあった1本を選びました。
「Valdobbiadene cartizze superiore」
 
海外には発送してくれないとのこと、
ワイン好きの大切な友人へのプレゼントに
スーツケースに入れて、大事に持ち帰ることにしました。
   

ミラノ

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テレビをつけたら、「2013・ミスイタリア」をやっていました。
今年は、シチリア出身の彼女。
ナチュラルな笑顔が印象的でした。

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フィレンツェからミラノへ移動。
眠い目をこすりながらフィレンツェSMN駅に着いて、
案内を確認すると、すべての電車が遅れていました。
もちろん私の乗る列車も。アイタタタァ・・・
結局1時間遅れて出発しました。
イタリアでは、出発間際にホームが決まり、表示が出たら、
自分が乗るホームに急いで行かなければいけないのが
いつも大変!(たまに急な変更もあり)
スーツケースと10kgくらいの大きなバックを持ってる私は
ありったけの力をふりしぼって、自分の車両まで行き、
高いステップを登って、荷物置き場に無事置くことができたらホッとします。
日本が、とっても快適なことを痛感する瞬間です

ミラノ初日は、Aちゃんとシェラトンのアペリティーボへ。
Aちゃんは、ミラノでいつも私の仕事をサポートしてくれてる
優しい元生徒さん

シェラトンのアペは大人な雰囲気が素敵
ビュッフェ形式で、たっぷりいただけます。
夕食前の食前酒とおつまみがあるのが一般的なアペリティーボですが、
ミラノは発展していて、ビュッフェのような感じで沢山食べられるところが多く、
最近はデザートまで出すところもあるそう。
夕食前というか、もうこれが夕食になりますね。

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翌日は、友人宅で料理を教わりました。
玉葱のタルト、ズッキーニのカルボナーラ、カッスーラなど。
ロレンツォは、料理雑誌関係の仕事をしていますが、
いつもとっても美味しい料理を教えてくれます

カッスーラは、豚足やスペアリブ、サルシッチャ
キャベツなどと煮込んだミラノのクラシックな家庭料理。
寒い冬に体の芯から温まる、味わい深い美味しさ
ミラノや北部の人に、カッスーラを教わったと言うと
あれは美味しいよね!と誰もが羨ましそうに言います。

ロレンツォ家族、Aちゃん、Tさん親子、Cさんと1年ぶりの再会も出来、
とっても楽しい夜でした

フィレンツェ

イタリアでの夕食は、いつもだいたい20時以降に始まります。
ほぼ毎日フルコースで教わって食べていたので、
そろそろ胃袋を休めたいところ、
フィレンツェに到着。

フィレンツェでは、料理レッスンはちょっと休憩
食材や調理器具などのお買い物や
体調を整える滞在です。

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ショーウインドーのディスプレイが可愛くて、
カメラを向けることもしばしば・・・
ちょっとリアルな茸のプレート、トスカーナ風暖炉のディスプレイ、
旬の葡萄のスキアッチャータも、よく見かけます。
老夫婦が手をつないで、仲良く歩いてるのも微笑ましい。
中央市場に行くと、日本語で「うまいは世界中同じ・感謝」という
くまさんのサインを発見!

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フィレンツェサンタマリアノベッラ駅近くのお店、「i’ Vinaino」。
「今日は、当店のスペシャリテ・イノシシのパッパルデッレがあります」って
店先に書いてます。

それは美味しいに決まってるけど、今日食べたいのはお肉じゃないの。
そして、トスカーナ名物のサラミや、チーズでもない。
しばらく何にも食べたくないくらい弱ってる時は、
ここの大好きなアレしかない!

トマトソースに、唐辛子、ニンニクの風味をきかせたシンプルな
スパゲッティ カレッティエーラ。
食べ疲れた胃袋に、染み入る美味しさ。
今日一日は、この1皿のみ。

厨房を覗くと、女性の料理人が作っているようでした。
どうりでマンマが作ってくれるような優しい仕上がりです。
ここのカレッティエーラは、癖になる美味しさがあり、
実は翌日も食べたかったのですが、
きこり風ペンネにしてみました。
これもなかなかイケる!

ここはランチに一人で食べに来る人も多く、コスパも良し♪
サクッと食べたいときにはおススメです

「i' Vinaino」
50123 Firenze
via palazzuolo, 124/R
TEL:055/292287

アレッツォ

アレッツォに到着後、すぐに料理の支度が始まりました。

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まずは、夕食に使うカーボロネーロ(黒キャベツ)やキャベツ、
ビエトラ、葡萄などの収穫です。
お庭で、野菜や果物、ハーブ、鶏の卵、薔薇・・・
沢山育てていらっしゃいます。
期待が膨らむ、今夜の料理

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白いんげん豆や黒キャベツ、じゃがいもなどたっぷり使ったスープを作り、
余ったパンとオーブンで焼いた、トスカーナの郷土料理、「リボリータ」。
一度、料理学校で習ったのですが、
もっと美味しいリボリータのレシピが知りたくて
リクエストしたのが、本当に本当に美味しくて・・・
優しく実直なお人柄が料理に現れているようでした。

リボリータには、ピリリと辛いトスカーナのオリーブオイルが合いそうです。
ちなみに、この日は赤玉葱を1/4にカットして、一枚ずつはがし、
スプーンのようにリボリータをすくって、いただきました。
玉葱の辛味がアクセントになって、これも美味!

この時期旬の葡萄を使ったパン、「葡萄のスキアッチャータ」。
種も一緒に食べるイタリア人は多いようですが、
食べやすいようにアレンジして、作ってみたい美味しい1品です

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ピンクの小花柄ネルのワンピースを着ているマンマが可愛い!
生地をこねているテーブルは、こね板やまな板、
麺棒が収納できるようになった優れもの!
1750年代くらいには、どこのお家にもあったそうですが、
今は使っている人が少ないそうです。
テーブル板は大理石で、ドルチェ作りにも最適。
マンマは、このテーブル台の上で産声をあげたそうで、
愛着がおありなのも納得です。

豆や粉類を入れているガラス瓶や、テラコッタ鍋、鍋敷き・・・、
代々受け継がれた道具を大切に使っていらっしゃることにも
感銘を受けました。

薔薇やお花の絵、飾り皿、
動物達が描かれた壁のタイルやクッション、
可愛いらしいものに囲まれた、
憧れるようなトスカーナの暮らしがありました

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